知っておきたいホワイトニングの基礎知識
皆さま、こんにちは。
熊本市菊陽町、JR三里木駅より徒歩2分の【りの歯科矯正歯科】です。
歯が黄ばんだり着色したりする原因には、大きく分けて2つあります。
ひとつは食べ物や飲み物、タバコなどの嗜好品による「外因性」の着色、もうひとつは内部の象牙質の変色など「内因性」のものです。
ホワイトニングは、歯ブラシでは落とすことができない内因性の黄ばみも白くすることができます。
歯が黄ばんでくるのは、内部の象牙質が黄ばむことが原因で、歯の表面のエナメル質が半透明で、象牙質の色が透けて見えているからです。
ホワイトニングに使われる薬剤の主成分は過酸化水素水です。
過酸化水素水は、光を当てたり、温度を高くしたり、酸性値(Ph)を変化させると化学反応を起こす性質を持っています。
その化学反応を利用して、歯の表面に薬剤を塗布したあとに特殊な光を当てたり、一定時間塗ったままにしたりすることで、歯のエナメル質の構造を変化させ、曇りガラス状にすると、象牙質の色が透けにくくなり、歯が白く見えるようになります。
また、過酸化水素水には歯の表面に染み付いた汚れを分解する作用もあり、着色を薄く目立たなくしてくれます。
ただし、歯の表面についた外因性の着色は、専用器具によるクリーニングの方がきれいに落とせる場合もあります。
ホワイトニングは薬剤の化学反応を使って歯を白くするため、歯と歯ぐきが健康であることが大切です。
むし歯や歯周病がある場合は、先に治療してからホワイトニングをします。
また、「無カタラーゼ症」の方は、ホワイトニングをすることができません。
カタラーゼには、ホワイトニング薬の成分である「過酸化水素」を分解する働きがあります。
無カタラーゼ症の方は過酸化水素を分解することができず、過酸化水素が体内に残ってしまいます。
過酸化水素は体内でも生成されていて、通常はカタラーゼにより即座に分解されるため無害ですが、体内に長時間・高濃度で残ると組織を壊死させてしまうことがあります。
妊娠中の方や授乳中の方も受けることができません。
人工歯にはホワイトニングは効果がありません。
ホワイトニング効果の持続期間は、生活習慣やセルフケアの内容によっても変わりますが、オフィスホワイトニングでは半年〜10ヶ月程度、ホームホワイトニングでは約1年程度と言われています。
着色の可能性が高いカレー、コーヒー、ワインなど控えると、効果が長持ちします。
白く美しく輝く歯は、健康的で若々しい印象を与えます。
最近では、口元の美しさへの関心が高まり、年齢や性別に関わらず、ホワイトニングをする方が増えてきています。
ホワイトニングと日々のお手入れで白い歯を手に入れましょう。